今日は児童朝礼でジェンダーフリーのおはなしをしました。
はじめに「12枚のカードを二つのグループに分けてみてください」と、近くの人と話し合ってもらいました。
すると、青のカードの方には「男の子が好きそうだと思われているもの」ピンクのカードの方には「女の子が好きそうだと思われているもの」に分かれました。
以下は今朝の朝礼で話した内容です。
どんな話なのかご家庭や地域の皆さんにもお伝えしたいので(少し長いですが)紹介しようと思います。
「なぜ12枚のカードは、他にも分け方が考えられるのに、こんな風に分けられたのでしょう。」
「それは、私たちがこれまでの生活の中で「男の子はこういうもの」「女の子はこういうもの」と教えられて学んできたからですね。」
「でも考えてみてください。
それは本当にそうなのかな。
そうとは言えないことばかりですね。」
「こうやって分けてくれた人が間違っているとは言いません。
ただ、そうではない人もいて、その人も何も間違っていないと言うことを知ってほしいのです。」
「私たちは時々「男のくせに」なんてことを言われることがあります。
「女のくせに」と言われたことのある女の子もいると思います。」
「男だからしてはいけないとか、男だからしなくてはいけないとか、男だからそれを好きと言わなければいけないとか、逆に嫌いと言わないといけないとかそんなことはありません。」
「男でも女でも、自分が好きなものは自分で選んでいいし、自分が嫌いなものも自分で選んでいいのです。」
「先生たちは黒鳥小学校を一人ひとりの気持ちを大切にした学校にしたいと考えているし、一人ひとりの気持ちをみんながお互いに大切にできる学校にしたいと思っています。」
「ただ、黒鳥小学校には一つだけ、男だからこれ、女だからこれと決められているものがあります。
それは制服です。
黒鳥小学校では、男の子はズボン、女の子はスカートっていう決まりがあります」
「スカートも半ズボンも黒鳥小学校の制服なのだから、これからは自分が着たいもの、はきたいものを自分で選んで着ていいことにしようと思います。
女の子もズボンをはきたければはいてきてもいいし、スカートをはきたい男の子がいるならばはいてきてもかまいません。」
「来年の1年生が制服を買うときには、こういうひざまでの長さのあるハーフズボンを制服に加えて、これも選んでいいことにしようと思っています。
みなさんも来年の春からこのハーフズボンを買うことができるようにします。」
「このハーフズボンが買えるのは来年からになってしまうのですが、半ズボンでいいのなら明日からでもはいてきてもいいです。スカートもいっしょです。」
「ただ、一つだけ心配なことがあります」
「女子もズボンをはいていいんだと喜んではいてきたら、「女のくせに男みたい」って言われて学校に行くのがいやになった…とか、スカートをはいてみたかったんだと思ってはいてきたら笑われたとか悪口を言われたとかいじめられた…なんていうことにならないかなと言うことです」
そんなことは絶対に許されないことです。」
校長先生に聞きたいことや相談したいことがある人は、いつでも校長室に来てください」
「校長室の前には、今いろんな絵本や本が置いてありますよね。
あの本は「男の子の体で生まれたけど、心は女の子なので女の人として生きたい」「女の子の体で生まれたけど、男の人じゃなく女の子と結婚したい」という人のことを知ってほしいと思って置いています。ぜひ読んでみてくださいね」